ベンチャービジネスと言えば,新しい製品や技術を開発して,その 製品のインパクトによって企業を成長させるというイメージが強い ようですが,必ずしもそれだけではありません.特に日本では第1次, 2次,そして3次というベンチャーブームを迎えましたが,どちらか といえば,新しいサービスを提供するビジネスが成功しています. 例えばスーパーマーケットや人材派遣業に類する事業です。しかし 大概の場合。これらの事業は欧米のシステムの応用であり、国内の 新しい市場を開拓できる可能性はありますが、国際的に通用するかは 疑問です。実際、国際的に事業が発展し、成功を収めた事例を聞いて いません。国内需要に依存しているだけでは、これからのグローバル スタンダードの時代に対応できず、すぐに限界が見えてきます。 サービスではなく、企画を提供することに重点をおいたビジネスも あります。ハードおよびソフトを含めて、ゲームがその代表格でしょ う。ベンチャー企業の歴史的代表である、マイクロソフトも今では このタイプに属します。マイクロソフト自体は新しい技術を逐次、 提供しているわけではなく、ウインドウズという基本ソフトを中心に 既存のサービスを取り込んだり、改良したりしています。マイクロ ソフト自体が画期的な技術を開発したわけではないのです。企画型の ビジネスに近いものとして、ニッチ分野に焦点を合わせたサービスを 提供する形もあります。ニッチ分野とは、大企業が取り組めない、 あるいは大企業では採算の合わない、すきまの分野に絞ってサービスを 展開するものです。ニッチ分野もある程度の市場をとることは可能 です。しかし、市場を作り出すという意味でも独創的な新製品、新技術 を開発する、いわゆる研究開発型ベンチャー企業が花形です。インテル がその典型です。それが花形である理由は、今までにない市場を作り 出す可能性を持っているからです。通常、研究開発型ベンチャー企業が 続けざまに新しい技術や製品を開発していくことは困難です。これらの 会社は新しい市場を創造し、シェアを握った後は、マイクロソフトの ような企画型企業として、さらに大きく成長する場合もあります。