森井教授のインターネット講座 最新版(2002年5月13日掲載記事)



第203回 インターネットの大きさ


解説イメージ

今では、ほとんどの情報をインターネットを介して得ることができ るようになりました。簡単に言うと、知りたいことはほとんどイン ターネットで調べることができるのです。例えば、映画を見たいと すると、今、どの映画がどこで上映されていて、その映画館がどこ にあるのか地図で示され、上映時間に合わせて、電車やバスの時刻 を調べることが出来るのです。それだけでなく映画から連想される ほとんどすべてのことを調べることができるのです。主役から脇役、 通行人にいたるプロフィールや映画で利用された店の様子、映画を 見終わってからの食事の予定やその予約まで行うことができます。 すべてのことがインターネットで可能であるといっても過言ではな くなりつつあります。

では、どのぐらいのデータが入っているのでしょうか。総務省郵政 研究所、および(株)情報通信総合研究所の調査では1年前の時点で、 5テラバイトのデータがインターネットで見ることが出来たそうで す。インターネット上の情報の増加量から予測して、今ではその倍 の10テラバイト以上のデータがあると思われます。10テラバイ トとは、1000万メガバイトのことです。CD-ROMが約500から 600メガバイトのデータを記録可能ですから、CD-ROM2万枚程度 のデータを常に読み出すことができるわけです。新聞1年分の内容 が余裕を持ってCD-ROM1枚に収まりますから、新聞に換算して、2 万年分以上の内容がインターネットで参照できるわけです。この10 テラバイトのデータは、基本的に誰でもが見れるデータです。つま り、ウエッブ(ホームページ)を利用して、誰でもが見れるテキス トであったり、誰もが聞こえる音声であったり、静止画像や動画で あったりします。この誰でもが見れるデータの他に、特定の人にし か参照できないデータもインターネット上に存在します。つまり、 社内で利用するデータや特定の人しか利用できない有料のコンテン ツ(データ)等です。最近では、会社を含む組織内のデータ、つま り書類や図面等を、サーバコンピューター内に電子的に保存し、場 合によってはインターネットを介して、組織外から見ることも可能 にしています。これらのデータも合わせると、1年前で17ペタバイ ト、つまり1万7千テラバイトものデータが、どこかのコンピューター に保存されているのです。恐らく今では30ペタバイト近くのデー タがあることでしょう。これは新聞内容に換算して6000万年分 以上の分量になります。


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