森井昌克 神戸大学工学部教授 |
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財団法人 関西消費者協会が発行している雑誌『消費者情報』2006年3月号では,特集として,「ここまできたITライフ −そこにある未来を考える−」を取り上げています.その中で,
「情報通信技術がもたらす新しい社会、その光と影」
を寄稿しています.
通信と放送と言う垣根は なくなり、情報を伝え合う時代ではなく、情報を共有する時代にな りつつあります。その情報を共有する時代、すなわちユビキタス 社会が何をもたらそうとしているのか、そして、その障害や現在の 社会との摩擦に伴う問題点とは何か...
新着情報
:
毎日新聞2006年3月18日付け朝刊に,最近の情報流出についてのコメント
を掲載しました.
最近,またウィニーに感染するウイルスAntinnyによる情報流出が続いています.Antinnyが本質ではなく,ましてやウィニーが本質でもありません.情報の価値に関する意識が本質です.その論点から
コメント
したつもりです.
新着情報
:2006年3月18日(土)19:00〜19:44放送のNHK「サイエンスZERO」に
出演しました.
3月18日放送の「サイエンスZERO」のテーマは,
「ネット社会の未来を探る」
です.撮影スタジオにお邪魔して,眞鍋かをりさんと対談しています.
新着情報
:ダカーポ2006年3月1日号(No.578)にコメントを載せました.
ダカーポ No.578,p.32 『「**かわ」系造語の大増殖は,kawaii文化の蔓延ゆえ!?』にコメントしています.いわゆる「キモかわ」,「エロかわ」に代表される造語の背景について考察しています.視覚要素を取り入れた造語であると言う点と「かわいい」という語の意味の変遷から論じています.
新着情報
:2006年2月23日朝日新聞朝刊に解説が紹介されました。
2006年2月23日付け朝日新聞徳島版朝刊に
「堀江メール」真偽どうなの?
が掲載されました。
民主党議員が提出したメール、いわゆる「堀江メール」に関係して、メールの
内容ではなく、そのデータ(メール自体)の信頼性について、特にメールの
偽造の容易性等について解説しています。
朝日放送の夕刻のニュース番組「NEWSゆう」
にVTR出演しました(2006年2月3日)。
テーマは「預金者保護」で、インターネットバンキングにおけるワンタイムパスワードの導入についてです。ATM等の扱いではバイオメトリック認証等が導入されつつありますが、監視されないATMであるインターネット端末、つまり各自のパソコンでは4桁の暗証番号ではないにしても、似たような(固定)パスワードによる保護しかされていません。フィッシング詐欺やスパイウェア等によってATM以上に危険に晒されているにも関わらずです。
お知らせ:
:
ZAQ(ケーブルテレビインターネットサービス)
からの依頼で
「セキュリティ救急箱」というコラムに寄稿
しました。
セキュリティに関するコラムを寄稿しました。その第一回で
「第1回
マルウェアによる情報漏洩:パソコンデータの盗聴・盗撮の脅威 」
です。
お知らせ:
:
2005年11月30日付け朝日新聞「セブン―イレブンが独自の電子マネー発行 07年春から」にコメントしています。
セブン―イレブンが独自の電子マネー発行を発表しました。SUICAやEddyといったプリペイド型の電子マネーが流通していますが、コンビニ業界からも参戦しました。
神戸高校主催で
高大連携講義
が行なわれています。11月26日(土)には、私が
「暗号の世界」
という題で講義を行ないます。現在では「暗号」は数学の一分野に近いのですが、ここでは、暗号をどう考えるべきか、現在の暗号はどのようになっているのかを面白、おかしく話す予定です。なお、
紹介資料(高大連携通信第16号)
ですが、私ではなく、神戸高校の高田広志先生に作っていただきました(感謝申し上げます)。
ここに、高田先生がまとめられた当日の講義録(概要)(高大連携通信第16号)があります。
一人一人に呼びかけるようなメールに対して、 「メールには個人の会話という暗黙の了解があり、個人的な呼びかけには警戒心がゆるみやすい」とコメント
お知らせ:
:
ネットゲームへの不正アクセス(毎日新聞2005年8月16日)へのコメント
2005年8月16日朝刊付けの毎日新聞で「ネットゲーム:無敵キャラ使い荒稼ぎ 中国から不正侵入」へコメントを寄せました。『ゲームのアイテム(通貨、武器など)は、ネット上で数万円で売れるものもあり、BOTを利用すれば効率よく収集できる。現在法律で取り締まれないので、運営会社は常に狙われている可能性を認識し、さまざまな事態を想定した対策を取るべきだ。』と短く書いてますが、法律で取り締まることは、当然可能です。威力業務妨害や不正アクセス防止法に違反する行為でもあるわけですから、十分立件可能です。しかし、現実の世界で爆弾を作ることや、刃物を持ち歩くことは禁止されていますが、BOT(不正アクセスプログラムの一種)を作ることは禁止されていません。また、禁止されるべきではないと思います。何をもって不正アクセスプログラムかを判定することは難しいからです。強調したかった事は、不正アクセスの危険性を認識して、事前に探索を取ることと、それだけでは十分ではなく、不正アクセスを受けた場合の事後対策を予め想定しておくことです。
お知らせ:
:
ダカーポ(2005年8月3日号、No.565)にコメントを寄せました。
ダカーポ(2005年8月3日号、No.565)
の『流行語:萌え、禿同はどうして生まれた? ネットで流行語が続々登場』(p.42)で、コメントしています。特に最近のTVや映画での「電車男」の影響もあって、今更ですが、
2ちゃんねる用語
が注目されていることから取り上げられています。確かに巷で市民権を得た:-) のは最近でしょうが、掲示板やNetNews誕生時から使われています。
お知らせ:
:
月刊セキュリティ研究(2005年7月号)の巻頭に一文を寄せました。
月刊セキュリティ研究
の2005年7月号の管制塔という、巻頭言にあたる1ページに、
「千慮の一失」という題でエッセイ
を寄稿しました。ちなみに、
これが月刊セキュリティ研究2005年7月号の表紙
と、さらに同号の
目次
です。
お知らせ:
:
クレジットカード情報大量流出に関して
いくつかの新聞社、TV局さんから、今回のクレジットカード情報大量流出とその国内への影響等について、コメントを求められました。多くは書きませんが(仁義として、コメントの中身を流出させるわけには行きませんので ^^; )、
私のブログのほうに少し考えを書きました
。併せて、不正アクセスの問題、特にビジネスとしての不正アクセスの問題もあるのですが、これについては後日に。
「安心・安全なネットワーク環境を構築するためには --危機管理としてのセキュリティ対策--」
新着情報
:
不正アクセスで話題になっています「トロイの木馬」について説明しました。
「価格.com」のホームページに不正アクセスが行われ、アクセスしたユーザに「トロイの木馬」が仕掛けれるという事件がおきました。その後、新聞社等にも、同様に、いわゆる不正アクセスによるWeb改ざんが行われています。今回、ネットによるビジネスを行っており、その中でも大手といってよい企業ですので、大きな問題となりましたが、その他のサイトでも、いままでにも同様な不正アクセスが行われているのです。どのようなサイトでも不正アクセスの対象になり、そのサイト(Web)が踏み台になって、ウイルスやらトロイの木馬をばら撒くようになってしまいます。これは不正アクセスを受けたサイトが、被害者ではなく加害者になることを示しています。セキュリティについては出来うる限りの対策を施すことはもちろんのことですが、リスク分析も行って、危機管理をしっかりと行使しなければならないのです。被害は想像するよりも大きい場合が多いのです。
新着情報
:
ウイルス対策ソフトについて読売新聞(4月24日付け朝刊)にコメントを寄せました。
ウイルス対策ソフトのトレンドマイクロが、ユーザのウイルス定義ファイルを更新する際に、間違ったデータを送信し、そのデータを受信したコンピュータが誤作動(ファイル送受信を続ける等)を引き起こした件で、コメントしています。この自動更新というシステムが引き起こす問題は十分予想されていました。データを自動的に送受信されているわけですから、そのデータに問題があれば、誤作動を引き起こす可能性がかつてから指摘されていました。OSや通信ソフトのパッチでも、その導入についてはシステムに障害を引き起こす可能性があって、注意を喚起されていました。ウイルスデータの更新の場合、何も躊躇せず、自動的にデータを送受信されることから大きな問題を抱えていたわけです。場合によっては、故意でなくともウイルス対策会社がウイルスをばらまくことも有り得るのですから。
読売新聞のコメント
では、ウイルス対策会社の危機管理の必要性を述べています、当たり前のことですが。
新着情報
:ふたたび TBS「はなまるマーケット」に出演しました。
TBSの「はなまるマーケット」(2005年3月10日、08:30〜10:20)
にVTR出演しました。
テーマは「偽造キャッシュカードから預金を守る!」です。
新着情報
:四国放送 「あさ630」(午前6:30〜7:00)の番組にコメンテータとして出演しました。
2005年3月1日に放送されました
四国放送 「あさ630」(午前6:30〜7:00)
にて、NEWSどーなんこれ・・・新手の振り込めサギ「偽の発信者番号表示」のコーナーのコメンテータとして出演しました。
お知らせ
:「ベンチャー企業論」再掲
1999年5月に著しました、「ベンチャー企業論」を再掲します。
「創造的破壊」、最近、再注目されている経済学者であるシューペーターは、イノベーション(経済改革)のことをこうまとめています。... (第1回冒頭から) 最近、あのライブドアさんの関係で取材を受けて、見解を求められることもたびたびあるのですが、ライブドアも堀江さんが9年前に興したベンチャー企業である、(有)オン・ザ・エッヂが発端です。そのベンチャー企業について、6年前に論じたのが本著です。徳島新聞に連載しましたので、徳島の地域性も若干入れてますが、一般的に書いています。ただ、やはり私の専門が「情報通信関係」ということもあって、ややIT企業のイメージで書いています。今読見返すと、忙しい中、よくまとめたと自賛しています^^;
「玉石混合のネット検索には術がある」 という題で、インターネットでの検索の重要性と妙技を紹介しています。ネット検索に玉石があるのではなく、インターネット上の情報に玉石があるのです。玉石と言うよりは、99%が石で、1%が玉と言っても良いでしょう。ただし、本当に玉が存在するのも確かです。石に中にも磨けば玉に変わるものもあったりして、それをどうすばやく探し出すかが重要になっています。
2000年10月に「インターネットの光と影」と題して徳島新聞に連載 されました。約5年が経って、インターネットを巡る状況も大きく変化したことを受けて、その続編を掲載させていただきました。
特集「2005年のバカ男とバカ女: なんとかならないものか!」p.14-15において、【日本語バカ急増中@ 「書き」言葉から「打ち」言葉へ。ITの"おかげ"であるわ、でるわ】の中で、情報のソースの問題と携帯電話でのメールについて論評?しています。
フィッシング、スキミングとIT社会ならではの犯罪も増加しています。対処法について 「ITでの恩恵は人を区別しない。犯罪者も恩恵を受けている。自己防衛の必要性は さらに高まる」とコメントしています。
「前歴者の現住所の情報だけではなく、犯歴や手口、指紋などをデータベースに整備し、捜査力を上げ、威嚇効果で再犯を抑止するのが現実的」と解きましたが、犯罪者の情報を把握しているということは大きな抑制効果だと思います。また、「警察の情報(収集)能力が遅れている」と書きましたが、もちろん、能力の高い部署(機関)もあります。ただ連携(情報共有)が取れていないことも多いと言いたかったのです。
性犯罪前歴者の住所提供で法務省と合意したのを受け、警察庁は運用方法などの検討に入った。警察の情報管理では何が必要なのか。ネット社会と情報管理に詳しい森井昌克神戸大教授(知能情報工学)は「再犯を防ぐためにも一歩踏み込み、性犯罪者らのデータベースづくりを」と指摘する。
補足しますと、一定の歯止めとは、決して「強い規制」ではなく、明らかに有害 (この判定は難しいのは理解しているが、大多数の合意として)なサイトや投稿は 削除すべきであるということで、基本的には規制できないという立場です。その 前提で、対策(意識変革や教育)を行わざる得ないと言うことです。物理的に情報を隔離することはできない社会がネットワーク社会なのですから。 朝日新聞徳島版連載の記事「第276回 奈良女児誘拐殺害」 のほうに関係することを書いています。
お知らせ : 「食の安全性 徹底調査」という本を共著で書きました。
「IT社会の光と影」徳島新聞 掲載(2005年2月8日〜11日)
「IT社会の光と影」と題して、3回にわたり「音楽環境」、「仮想と現実」、そして「携帯電話」という切り口でまとめました。
音楽環境: ... 「便利さ」と「安全性」はトレードオフ(反比例)の関係にあり、デジタルと著作権の関係に対しても例外ではない。ITという技術革新が新しい社会を生み出し、それに対応した著作権の在り方が必要となってきている ...
仮想と現実: ... IT社会は仮想(ネットワーク)社会と現実(地縁)社会の双方におけるバランスの上に成り立っている ... もはや仮想社会は仮想ではなく、現実社会と並ぶ重要な社会基盤であり、その意味を理解し、学ぶことが重要であろう ... IT社会はすべての人に恩恵を施すが、いわんや悪人にも恩恵を施すのである ...
携帯電話: ... コミュニケーションが取れると言う「意思表示」のみを相手に伝えるための道具になっている。すなわち、相手と「つながっている」という意識を有することで、安心感を得ようとしているのだ。それゆえに携帯電話は悪用されることが多い ...
個人情報の流出にとって大きな問題は、その流出自体ではなく、そ
の流出から導出される個人のプライバシーの漏えいである。さらに
複雑化させる要因は、そのプライバシーの真偽に関して何の保障も
無く、顕在化することである。
そもそもプライバシーとは空間を共有することに対峙する概念であ
った。場(社会的空間)を仕切ることによって、自分と自分以外の
者に対して、情報量的格差を設ける概念である。かつて高度情報化
社会と呼ばれたユビキタス社会では、よく言われるように「空間と
時間」を超越した社会であり、この情報量的格差を維持することが
非常に困難なのである。
...
代役も最近忙しく疲れやすいので、休むことも多いです。お許しください。また、人格が未形成ゆえに至らぬところが多々あり、失礼なことも言うこともありますが、お許しください。