森井教授のインターネット講座 最新版(2002年6月24日掲載記事)



第209回 インターネットカフェ


解説イメージ

先週、中国・北京市のインターネットカフェで火災があり、24人が 死亡するという事件がありました。中国でもインターネットを利用 する人口が急激に増え、個人で利用できない人々がインターネット カフェから接続しているのです。一般家庭での普及率が高い韓国で も、インターネットカフェでゲームに興じる人々が増えています。 日本でもまだまだ一般家庭ではインターネットにダイヤルアップで さえ接続しているのが珍しかった5年ほど前に、インターネットカ フェが流行しました。その後、ダイヤルアップ接続の低価格化に伴 って、一般家庭にインターネットが浸透し、姿を消していきました。 最近、そのインターネットカフェがまた流行しつつあります。一つ の理由はホットスポットと呼ばれる無線LANの普及です。無線LANと は、無線を使ってのインターネット接続です。ADSL等のブロードバ ンドに近い高速なインターネット接続が実現でき、しかも設備も低 価格で実現できるようになりました。ノートタイプと呼ばれる持ち 運び可能な小さなパソコンも普及し、無線LANに接続するための装置 も非常に安価になり、最近では標準で装備されるようになったので す。ホットスポットとは店舗やホテルのホビー等で、この無線LANに よってインターネットに接続できるようにしたエリア(場所)のこ とです。このホットスポットを利用したインターネットカフェが増 えつつあります。自分のパソコンを使って低料金で、高速なインタ ーネットに接続できることから、出張等での出先からのメール確認、 データ送受に利用されているようです。

パソコンが予め設置されている従来からのインターネットカフェも 増えつつあります。これは以前のインターネットカフェとは異なり、 インターネットを特別なサービスとすることなく、新聞や雑誌と同 じように提供する形となりつつあります。このような自分専用以外 のパソコンを使ってインターネットに接続する際の注意ですが、で きるだけ、個人情報、特に住所や氏名、電話番号を入れないように することです。特に安全のため、クレジットカード番号等は絶対に 入れないようにすべきです。自分が使い終った後も、そのデータが パソコン内に残ることも考えられるからです。最近では、悪意ある 人が、そのような他人の個人情報を抜き取るプログラムを仕掛ける ことが問題になっています。自分専用以外のパソコンを使うときは くれぐれも注意しましょう。


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