森井教授のインターネット講座 最新版(2002年11月25日掲載記事)



第223回 タブレットPC


解説イメージ

「パソコン」と聞いて、どのような形を思い浮かべるでしょうか。 大きなディスプレイ(画面)とキーボード、それに本体があるよう な据え置き型のパソコンが一般的だと思います。パソコンはその形 だけから見ると、大きなものから小さなものに変化してきました。 据え置き型のパソコンから、ノート型と呼ばれる移動可能なものへ、 そしてサブノートやモバイルパソコンと呼ばれる、常に持ち歩くこ とができるもの、さらにPDA(パーソナルデジタルアシスタンス )と呼ばれる手のひらサイズの、いつでもどこでも情報にアクセス したり、情報を入力できる形へと進化してきたのです。今、もう一 つ、新しい形のパソコンが注目されています。タブレットPCと呼 ばれる形のパソコンです。一言で言うとPDAの手軽さと、モバイル パソコンの使いやすさを兼ね備えた形です。PDAはキーボードがなく、 メモ帳に書くように、手書き文字で入力する手軽さがあります。し かしちょっとしたメモを書いたり、スケジュールの確認をしたりす るようなことには向いていますが、書類や図面を見たり書いたり、 あるいは写真を見たりするには不向きです。その原因は大きさ、特 にディスプレイ(画面)の大きさです。タブレットPCでは、通常の パソコンの液晶画面を用います。雑誌サイズの液晶画面で、雑誌の ように薄く軽いものが用いられるのです。この液晶画面は、動画像 等の情報を映すだけでなく、画面に字を書いたり、絵を描いたりす ることが出来、それらがパソコンに入力されます。画面をノートや 雑誌のように持ち運んで、自由に文字や写真を見ることができ、さ らに動画でさえ見ることができる上に、キーボードを使わずに文字 を書き込んだり、絵を書いたりできることがタブレットPCの最大の 特徴です。DVDやハードディスク、それにパソコンの本体自体は据え 置き型であり、その本体と持ち運び可能な液晶画面が無線で結ばれ ているのです。部屋や仕事場の中を自由に動きながら情報を見たり 聞いたり書き込んだりできるのです。特にキーボードになじみがな い、日本では広く受け入れられる可能性があります。


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